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日銀総裁の発言と、6月10日のUSD/JPYの円高を考える

2015/06/11


6月1日の「今週の為替レート予想」で、米ドル/円の円安目標値を4つに設定していました。その4つは以下の通りです。


124円台前半
126円前後
132円前後
135円前後

6月5日時点で125円80銭前後を記録し、2つ目の目標である126円前後が達成されたと考えることができます。その翌日に比較的大きな円高があり、果たして126円という目標値が正解だったのだろうか?と注視していました。

すると、6月10日の午後1時過ぎにUSD/JPYが急激に円高になりました。124円50銭台で推移していたものが、いきなり123円割れとなってしまいました。150銭以上の円高です。

日本時間の日中は値動きが小さいことで知られていますので、この動きはとても珍しいです。 この原因を探しますと、報道各社が配信していましたので比較的容易に分かります。要旨はこんなところです。

・ 日銀総裁が、実効為替レートの観点から見るとこれから円安にはなりそうもないと発言した。

その後のUSD/JPYの値動きを確認しましょう。夕刻に再び円安に動くか?と思わせる場面がありましたが、あっさりと円高トレンドに戻っています。6月11日早朝に確認すると、122円60銭台辺りで推移しているという状態です。


さて、FXで頑張ろうとするときに、それに立ちはだかる壁はいくつもあるのですが、その一つは要人の発言でしょう。昨日昼の時点でUSD/JPYを買っていた人は、日銀総裁の発言で冷や汗をかいたかもしれません。あるいは、損切りの注文が成立してしまったかもしれません。

逆に、円高に賭けていた人にとっては、とてもうれしい状況でしょう。いきなりのプレゼントのようなものです。

しかし、これも相場です。


ただ、日銀総裁の発言を確認しますと、変なことを言っているわけではありません。実効為替レートで判断すると、USD/JPYが円安水準にあることは事実でしょう。また、実効為替レートを基準にすれば、これから円安にならないだろうという発言も、おかしなことではありません。

日銀総裁の発言のように考えることは可能です。

では、日銀総裁は、円高に誘導しようとしてこの発言をしたのでしょうか。実際のところは分かりませんが、報道を見る限りは円高誘導に見えません。ただ所感を述べただけのように見えます。

しかし、大きく円高に振れました。

この状況をどう考えるか、です。筆者の場合、相場自体がすでに円安方向への推進力を失い、円高に進むきっかけを探していた状態だったのだろうと考えます。

このような状態の時に、日銀総裁が円安方向への推移を否定するような発言をしたことが伝わったとなれば、それはすなわち円高方向だ!と市場が敏感に反応しても不思議はありません。

これとは逆に、相場がある方向に進もうという力が強いときに、要人がいくら発言しても相場が反応しないことがあります。例えば、2010年~2012年あたりの円高では、日本の要人の円高牽制発言に対して相場はなかなか反応しませんでした。

相場の方向と要人の発言の方向が同じになるとき、思いもよらない相場の変動が起きうるということです。そこで、現状としては、USD/JPYの円安目標値は126円前後だったのだろうと判断することができます。

今後の値動きについては、再びチャートを読みながら判断しましょう。
 

今後の為替レート推移を判断するのはとても難しいですが、USD/JPY相場の価格変動率が少々高くなるかもしれません。そこで、短期トレードをするのに向く相場になるかもしれません。

また、今後どのような発言等があるか分かりませんが、このような突発的な値動きで瞬時に利益を確保しようとする場合は、スキャルピングの様相を帯びる可能性があります。

スキャルピングをするときには、スキャルピングを明示的に認めているFX業者で取引しましょう。スキャルピングはシステムに負荷を与える取引であり、そのような取引を禁止しているFX業者は少なくありません。

JFXはスキャルピングを積極的に認めていますので、使用する口座の選択肢となるでしょう。 
 
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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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