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さらに円安が進む時、円安是正を狙って円買い介入したらどうなる?

2015/06/18


米ドル/円(USD/JPY)が大きく円安に振れています。ニュースを眺めていて、USD/JPY=120円前後で推移していることが日本政府にとって心地の良い状態だったような印象を受けています。しかし、2015年5月半ば以降、ボックス相場を離れて円安方向で推移しています。 


日銀総裁の発言以降も、円安水準にとどまっています。

半年近く継続したボックス相場で蓄積されたエネルギーが全て円安方向に噴出し、先日の記事でご紹介したようなUSD/JPY=130円台という数字が達成されると仮定しましょう。すると、政府・日銀による市場介入のうわさが次第に大きくなってくるかも知れません。

そこで今回は、政府・日銀が円買いドル売り介入をするとどうなるか?について、頭の体操をしましょう。

このような、将来のことについて考えるには、とにかく考えてみるという方法があります。しかし、頭で考えるだけでは想像の域を出ないです。そこで、「過去に同じことはなかっただろうか?」と調べてみることが有力な選択肢となります。

過去に起こったことと全く同じように将来も動くという確証は全くないですが、頭で考え続けるよりも、より良い結論を導き出せる可能性があります。では、過去の実績を調べましょう。

 

政府・日銀による市場介入の実績 


市場介入をするかどうかを決めるのは政府(財務大臣)であり、日銀は実行部隊に過ぎません。このため、この記事では政府・日銀による市場介入と書くことにします。下の表をご覧ください。政府・日銀による市場介入の実績です。(引用元:日銀ホームページ



縦軸の単位は億円です。そして、プラスの方向は円売りドル買いです。私たちが市場介入という言葉を使う場合、一般的には円売りドル買いを指すことが多いでしょう。

しかし、縦軸をご覧いただくと、マイナス表示があります。そこで、円売りドル買い介入の逆である「円買いドル売り」介入があったかどうかを確認しますと・・・ありました。1997年~1998年にかけて実績があります。

政府・日銀による円売りドル買いの威力の強さについては、過去記事で書きましたのでご覧ください。
→ 「日銀の市場介入でFXは稼げる?|USD/JPY(米ドル/円)

リンク先の記事を簡潔にまとめますと、政府・日銀が円売りドル買いをすると、その直後には目立った成果はないように見える場合がある。しかし、年単位で見るとその威力はすさまじく、円安トレンドが形成されて何十円も円安になる場合がある、ということです。

では、1997年~1998年にかけて円買いドル売りが実施された後のUSD/JPYの推移をご覧ください。



すさまじい勢いで円高に振れています。余りにすさまじいので、1999年には円売りドル買いの市場介入をしています。

ただし、この円高は円買いドル売り効果のみで発生したと断定するには無理があります。というのは、この時期にはアジア経済危機やLTCMの破綻といった大規模なショックがあったためです。このため、純粋に円買いドル売りの効果を図ることができません。

しかし、実績だけを見ると、以下の通りです。

円買いドル売り・・・その後の大きな円高
円売りドル買い・・・その後の大きな円安

政府・日銀は力がとても強いので、市場介入をすると為替レートに大きな影響が出てしまうことが分かります。このため、さらに円安になるときに、その是正を目的に円買いドル売りの市場介入をすると仮定すると、それが円高トレンド形成に繋がってしまうかもしれません。

大きな円高は日本政府の望むところではないでしょう。円買いドル売りの市場介入は容易でないと想像できます。
 

さて、仮に円買いの市場介入が実行されて円高トレンドになる場合、USD/JPYを売れば利益になると考えられます。しかし、スワップポイントはマイナスになりますから、毎日の損失が痛いです。

そこで、USD/JPYを売るときのスワップポイント損が小さいFX口座を選びたいです。くりっく365のスワップポイントは、売りと買いで差がありませんので、他のFX口座に比べてスワップ損を小さくとどめられると考えることが可能です。

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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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