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米ドル/香港ドル(USD/HKD)の値動きが特徴的ですから、確認しましょう!

2015/07/30


主要な通貨ペアの予想は主に「今週の為替レート予想」でお届けしています。しかし、その他の通貨ペアでも特徴的な値動きがあったり、チャート分析で典型的だと思われる形を形成していたり、面白いものがあります。そこで、今回は米ドル/香港ドル(USD/HKD)の値動きを確認しましょう。


下のチャートをご覧ください。USD/HKDの日足チャートです(チャートは楽天証券(旧FXCMジャパン証券)「FX Trading Station 2」から引用)。 



パッと見た印象だと、時々上方向に吹くかのように上昇し、その後再び下落して元の位置に戻り、しばらくそのあたりで値動きが乏しく、再び上に・・・という感じです。

為替レートの数字を確認しましょう。最も低い数字は7.75近辺です。最も高い数字は 7.78弱といったあたりでしょうか。その差、わずか0.03(300pips)くらいです。とても狭い範囲で動いています。

しかも、上のチャートで2015年3月に大きく上昇したのは異常値のように見えなくもありません。そこで、これを考察の対象外として考えると、最高値は7.76くらいということになります。7.75との差はわずか0.01(100pips)しかありません。

米国と香港はそんなに経済状態が似ているのか?というわけではありません。香港当局によって、USD/HKDの値動きの範囲が7.75~7.85の間に限定されているのです。


ここで、あることに気付きます。実際の値動きは7.75~7.76くらいで、香港当局が許容している値動きは7.75~7.85です。すなわち、為替レートは許容範囲の下限にべったりくっついているということになります。そこで、USD/HKDの値動きを週足チャートと月足チャートでも確認してみましょう。

週足チャートは以下の通りです。



日足チャートとは異なる点を確認できます。それは、最高値です。日足は7.76が高値の中心でしたが、週足の場合は7.765~7.770あたりになります。日足に比べて全体的に高値が高くなっています。

一方、安値はやはり7.75あたりになっています。香港当局が必死にUSD/HKD=7.75を守っている様子が分かります。


次に、月足チャートを確認しましょう。以下の通りです。



USD/HKD=7.75の下限死守は変わりません。特徴的なのは、上値が次第に下落方向にあるということです。2007年には、USD/HKD=7.83あたりを記録することもありました。2009年になると値動きがほとんどなくなり、そして2010年~2011年ごろに再び大きく変動します。

時期を考えると、PIIGS問題やギリシャ問題の影響でしょうか。

そして、2012年からは7.765~7.770あたりが上値として機能しています。 
 

USD/HKDのトレード案


以上の値動きを考えると、トレード案を2つ考えることができます。


(案1) USD/HKD=7.75のすぐ上あたりで、狭い範囲で細かい利食いを繰り返す。

細かい値動きをしているのですから、それを狙っていこうという考え方です。ただし、損切りもしっかり設定します。特に、買いで攻める場合は、USD/HKD=7.75を強く意識して損切りを設定する必要があるでしょう。

というのは、2015年1月15日に発生したスイスショックの例があるからです。

それまで、スイス国立銀行はユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)=1.2を死守すると公言して実際に行動していたのですが、その日にいきなりやめてしまいました。このため、市場は大混乱し、いくつかのFX業者が破産する事態になってしまいました。

これがUSD/HKDで発生するかどうかは分かりませんが、何が起きても大丈夫なように損切りをしっかり設定しましょう。取引量も小さく、です。


(案2) USD/HKDが上方向に動いたら、再度の下落を期待して売る

時々上方向に動くのに、再びUSD/HKD=7.75あたりに戻ってしまう。これを利用する方法です。この方法を案1と比べますと、以下の通りです。

(1) 1トレードあたりの期待利益が大きい
(2) USD/HKD=7.75のラインが破られても問題ない
(3) しかし、どこに損切りをおくべきか?が少し難しい
(4) 取引チャンスは案1に比べてかなり少ない

案1と案2はそれぞれメリット・デメリットがあります。第3、第4の方法もあるでしょうから、考えてみてはいかがでしょうか。

なお、USD/HKDの取引で最重要なものの一つは、スプレッドでしょう。何しろ値動きが小さいのですから、スプレッドが小さいことが必要です。

そこで、楽天証券(旧FXCMジャパン証券)のスプレッドを調べました。少々意地悪して、朝5時40分という、取引がとても薄くてスプレッドが広がりやすい時間帯に調べました(調査日:2015年7月30日)。その結果、スプレッドは1.4pipsでした。14ではありません。1.4です。

決してメジャーな通貨ペアでなく、しかも取引が薄い時間帯。しかし、スプレッドは1.4pips。USD/HKDを取引するならば、楽天証券(旧FXCMジャパン証券)が有力な候補になるでしょう。
 
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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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