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アノマリーを検証:1月の米ドル/円は年間高値・安値をつけやすい?

2015/11/02


FXの世界で噂されるアノマリーを検証するシリーズです。今回は1月について確認します。最初に、1月にはどんなアノマリーがあると言われているのかを確認しましょう。筆者がウェブサイトで探した結果、以下の通りです。このほかにもあるでしょうが、ざっと探した限りです。


米ドル/円(USD/JPY)について:

・ 1月に年間の高値安値を付けやすい。 
・ 1月の方向性が年間の方向性を決めやすい。
・ 変動幅が大きくなりがちである。

これらが正しいかどうか、順に確認しましょう。なお、検証(バックテスト)に使用するデータはくりっく365からダウンロードして使用しました。

 

1月に年間の高値安値を付けやすい?


米ドル/円(USD/JPY)は1月に年間の高値または安値を記録するらしいという記述をインターネットで見つけました。そこで、早速確認しましょう。下のグラフをご覧ください。2006年~2014年について、毎年の値動きをチャートにしました。

横軸は月であり、縦軸は為替レートの値です。





2006年から2014年まで9年分ありますので、アノマリーを確認するには十分な期間でしょう。チャートを眺めてみて、1月に年間の高値を記録した、または、1月に年間の安値を記録したという年は何回あったでしょうか。

2006年: 年間高値・安値、いずれでもない
2007年: 同上
2008年: 同上
2009年: 同上
2010年: 同上
2011年: 同上
2012年: 1月安値が年間安値であった・・・的中!
2013年: 同上・・・的中!
2014年: 年間高値・安値、いずれでもない

データを確認すると、噂は噂でしかないのか、事実だったのかが一目瞭然です。1月の高値が年間高値だった年は、過去9年で一度もありません。一方、1月の安値が年間安値だった年は、過去9年で2回ありました。

よって、的中率は9回中の2回、22.2%です。

的中率が何%を超えていれば正解と判断するのかについて基準はないでしょうが、的中率が22.2%では、的中率が高いとは言えないでしょう。


結論: 米ドル/円(USD/JPY)について、1月に年間の高値安値を付けやすいとは言えない。


なお、インターネットをさらに調べますと、このアノマリーは株式について当てはまるとする方が本家であり、米ドル/円(USD/JPY)はその派生形のように思います。株式についてこのアノマリーがささやかれていて、いつの間にかそれが米ドル/円(USD/JPY)でも噂されるようになった、ということだろう・・・と予想します。

 

バックテストの注意事項


FXでこの種のバックテストをする際には、一点注意事項があります。それは、FX口座によって為替レートが異なるということです。

FX口座ごとに為替レートが異なるといっても、通常は、10銭も20銭も違うということはないでしょう。業者間でどれだけ違うのか、実証的に確認するのは困難ですが、わずかな差にとどまるでしょう。

ただし、以下の場合には業者間で大きな差が出る可能性があります。

1 米雇用統計発表時など、スプレッドが極めて大きくなるとき。
2 月曜日の始値
3 金曜日の終値

米雇用統計発表時などは、インターバンク市場でもスプレッドが大きく開いています。このため、私たち顧客向けのレートはFX口座ごとにまちまちであろうと予測できます。こんな状況なのですが、マネーパートナーズのFXナノ口座は米ドル/円(USD/JPY)スプレッドを0.3銭に据え置いています。

FX口座間の為替レート差が大きいと予想できます。

また、月曜日の取引開始時刻や金曜日の取引終了時刻(正確には土曜日早朝の取引終了時刻)はFX口座ごとに異なります。取引開始時刻・終了時刻が異なれば、為替レートは当然一致しないでしょう。

そこで、このようなバックテストを実行して、その結果をトレードに反映させようという場合には、データをダウンロードしたFX口座でトレードすることが望ましいです。今回の場合は、くりっく365です。

この記事を掲載した時点で、くりっく365でトレードできる会社は17あります。どの会社で取引しても同じ為替レートですが、取引手数料を要する会社と不要な会社があります。手数料はないほうが望ましいです。そこで、取引手数料がゼロの会社として「GMOクリック証券」をご紹介します。

最後になりましたが、以下の2つのアノマリーについては、次回の記事でバックテスト結果をお伝えしようと思います。お楽しみに。

・ 1月の方向性が年間の方向性を決めやすい。
・ 変動幅が大きくなりがちである。
 
  本記事の目的は情報提供であり、投資助言または投資勧誘等を行うものではありません。本記事の情報は、その完全性・正確性・有用性について保証しません。 本記事の閲覧者が、本記事の情報を直接または間接に利用したことで被ったいかなる損害についても、本サイト運営者及び本記事執筆者は一切の責任を負いません。

著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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