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アノマリーを検証:1月の米ドル/円は価格変動幅が大きい?

2015/11/05


米ドル/円(USD/JPY)のアノマリーと過去の値動きを比較するシリーズです。前回確認しました「米ドル/円(USD/JPY)は1月に年間高値または年間安値を付けやすい」というアノマリーは正しくないだろうということがわかりました。


引き続き、1月のアノマリーを検証しましょう。本日は2つ検証します。

 

1月は価格変動率が大きい?


今回のアノマリーは、「米ドル/円(USD/JPY)の1月は価格変動率が大きい?」です。これもバックテストで確認できるでしょう。日足データはくりっく365を使用しました。

さて、価格変動率を計測するのにどのようにすればよいでしょうか。いくつかあるでしょうから、順に調べてみましょう。


方法1: 毎日の始値と終値の差(絶対値)の平均を比較する

最初に、毎日の始値と終値の差で比較しましょう。1月の日足の始値と終値の差の平均値を算出し、2月も同様に計算し、3月、4月、5月・・・と計算していきます。 1月の値幅が最も大きくなるでしょうか。



グラフを見ると、最も値動きが大きいのは3月だとわかります。年間全体と通して考えると、1月も値動きが大きい部類に入ります。しかし、最も大きいわけではありません。逆に、7月を中心としたあたりが最も変動幅が小さくなっています。

この理由は不明ですが、なかなか興味深い結果です。


方法2: 毎日の高値と安値の差(絶対値)の平均を比較する

上の方法1での計測だけで1月の値動きが大きくないと決めるのは、少々危険な香りがします。なぜなら、例えば、米ドル/円(USD/JPY)=100円で始まり、その営業日のうちに乱高下を繰り返した結果、値動き全体の幅は何円もあったのに、終値は始値と同じ100円だったということがあるかもしれないからです。

始値と終値の差だけで考えると、この場合の値動きは「ほとんどなかった」と判定されてしまいます。

そこで、毎日の高値と安値の差(絶対値)の平均を使って、同様に比較してみましょう。この場合、1月の価格変動幅が最も大きくなるでしょうか。



グラフを見ますと、始値と終値の差で比べた表とあまり変わらないことがわかります。3月が最も値幅が大きく、7月を中心とした夏場の値動きが小さいです。そして、1月は値動きが大きい部類になりますが、3月の値動きよりは小さくとどまっています。

 

1月の値動きと、年間の値動きは同じ方向?


例えば、1月に円安傾向だったら、その年全体も円安傾向だというアノマリーです。逆も同様です。1月に円高だったら、その年は円高です。

本当にそうなのでしょうか。これも確認してみましょう。1月の始値と終値で円高・円安を確認し、同様に1年の始値と終値で円高・円安を確認します。

結果、以下の通りです。

2006年1月:円高  年間:円安  判定:不一致
2007年1月:円安  年間:円高  判定:不一致
2008年1月:円高  年間:円高  判定:一致
2009年1月:円高  年間:円安  判定:不一致
2010年1月:円高  年間:円高  判定:一致
2011年1月:円安  年間:円高  判定:不一致
2012年1月:円高  年間:円安  判定:不一致
2013年1月:円安  年間:円安  判定:一致
2014年1月:円高  年間:円安  判定:不一致

集計しますと、1月の値動きと年間の値動きが一致したのが3回、不一致が6回です。「1月の値動きと、年間の値動きは同じ方向」というアノマリーは正しかったとはいいがたいという結果です。

FX口座によって多少の為替レートの差があるでしょうが、この結果を覆すほど大幅な差があるとも思えません。しかし、この調査はくりっく365のデータですから、違う口座をメインで取引されている方は、メイン口座のデータを使って検証してみるのも面白いかもしれません。

くりっく365をメイン口座にされている方は、このデータをそのまま使えます。

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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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