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アノマリーを検証:5月の米ドル/円(USD/JPY)は円高になりやすい?

2015/11/17


なぜか理由はわからないけれどもそうなるらしい・・・そういう噂をアノマリーといいます。そのアノマリーが事実なのか、ただの噂なのか?それを調べるシリーズを展開中です。5月のアノマリーは、「米ドル/円(USD/JPY)が円高になりやすい」です。


ウェブサイトであちこち探してみますと、5月に円高になりやすい理由として、Sell in May(5月に売りなさい!)といわれるように株式が下落しやすいので、それにつられて米ドル/円(USD/JPY)も円高になるらしいです。

確かに、株価が下落すると米ドル/円(USD/JPY)も円高になりやすいような気がします。そこで、実際の値動きはどうなのかを調べてみましょう。 


下のチャートは、2006年から2015年までの10年間にわたって5月の米ドル/円(USD/JPY)レート推移を描いたものです。





よく見ますと、各月の一番最後の日が異なっています。これは、営業日数の違いです。土曜日と日曜日が多い月は営業日が少ないですから、その分だけグラフが短くなります。その逆も同様で、土日が少ない月は営業日が多くなりますので、その分だけグラフが長くなります。

チャートを見ますと、2007年は円安になっていることが分かります。一方、2009年や2010年は円高になっていることが分かります。過去10年間の5月はどうだったのか、このチャートだけでは即断することができません。

そこで、月の初めの営業日の始値と、月の最後の営業日の終値を比較しました。月末レートのほうが高ければ円安、その反対ならば円高と判定します。

その結果、2006年~2015年の5月について、円安と円高は以下の通りとなりました。

2006年 円高
2007年 円安
2008年 円安
2009年 円高
2010年 円高
2011年 円安
2012年 円高
2013年 円安
2014年 円高
2015年 円安

円安: 5回
円高: 5回

円高確率50%、円安確率も50%です。これはすなわち、「円高になるのか円安になるのか、まったくわからない」と言ってしまってよいのではないでしょうか。 

結論: 5月の米ドル/円(USD/JPY)は円高になりやすいとは言えない。


ここで終わってしまうのは残念ですから、何かアノマリーを見つけましょう。

 

4月の値動きと5月の値動きを比較しよう!


前回の記事「アノマリーを検証:4月の米ドル/円(USD/JPY)は円高?それとも円安?」では、3月と4月の値動きが反対だということを確認しました。そこで、4月と5月も同様な傾向があるのかどうかを確認しましょう。調査結果は以下の通りです。

4月と5月がともに円安または円高だったら「一致」、そうでない場合は「不一致」としますと、

2006年 一致
2007年 一致
2008年 一致
2009年 一致
2010年 不一致
2011年 不一致
2012年 一致
2013年 一致
2014年 一致
2015年 不一致

一致: 7回
不一致: 3回

3月と4月の関係のような大きな傾向が出たわけではありませんが、4月と5月もそこそこの傾向が出たといえるかもしれません。

結論: 4月が円高だったら5月は円高警戒、同様に、4月が円安だったら5月は円安警戒


こうなると、今までご紹介してきたトレード方法が生きる場面かもしれません。すなわち、月初にトレードを開始して、月末に決済する方法です。利食い注文と損切り注文を発注してしまうと、途中でその注文が成立してしまって具合が悪いです。そこで、月末に決済します。

・ 外為オンライン「オフセット注文」

取引開始時にオプション料(手数料)を支払えば、その後はどんなに含み損になっても、追加で損失額を支払う必要はありません。1週間後または1か月後に決済期限がやってきますが、その時が来る前に決済することもできます。
 
・ 外為どっとコム「時間指定成行注文」

ポジションを持ってから、成行決済する日時を指定しますと、指定した日時になったら自動で成行決済してくれます。最長で30営業日後まで設定できます。成行のほかに、時間指定指値注文や時間指定逆指値注文も発注可能です。
 
どんなに含み損になっても心配ない状態を望む場合は、外為オンラインのオフセット注文が良いかと思います。
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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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