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FXアナリストは信用できるか?

2014/08/20


経済ニュースを思い浮かべてみましょう。

アナウンサー: では、×××証券チーフアナリストのXYZさんに、本日の相場について解説していただきましょう。XYZさん、本日の円相場は円高でしたね。


アナリスト: 本日は、アジア時間に欧州銀行筋からとみられる円買いが見られました。また、○○による円安牽制発言も、円高支援になった模様です。


では、明日以降の相場はどうなるでしょうか。



○○による円安牽制発言にもみられるように、主要国では円安に対する警戒感が広がっています。市場がこれをどのように判断するかが注目されます。


ありがとうございます。



 

この経済ニュースは創作ですが、一般的なパターンではないでしょうか。
アナリストが本日の相場状況を簡単に説明し、明日以降どうなるか?を話します。 

しかし、です。
この「アナリスト」とは、いったい何でしょうか。
彼らの発言は信用できるのでしょうか?

創作の経済ニュースではありますが、上の解説の問題点を挙げましょう。


<本日の相場>
この程度の情報は、FX各社のニュースで閲覧可能です。アナリストに発言してもらうほどの情報ではありません。
また、為替相場は株式市場と異なり、一般的には東証のような市場がありません。
「アジア時間に欧州銀行筋からとみられる円買いが見られました」を相場全体の様子のように話していますが、アナリストが所属している証券会社系列で得られた局地的な情報かもしれません。「~が見られました」は、ツッコミを受けても上手に逃げられる表現です。

<明日の相場>
何も言っていないも同然の情報は、伝えてもらう必要がありません。アナリストなのだから、上がるか下がるか、私見でいいから断言すべし!と思いませんか?


私の場合ですが、アナリストの話は一切信用しません。
そもそも、話を聞くこともありません。

なぜか?

彼らは「相場で勝ち続けるなどして優秀だから」アナリストをしているのでしょうか。あるいは、分析技術を磨いて情報を提供するのが仕事であり、実際に勝つ能力があるかどうか不明な人々でしょうか。

ここで、相場で勝つ能力が高い人がアナリストになっていると仮定します。

(1) 相場で勝つ能力が高いならば、なぜサラリーマンを続けているのでしょうか。 毎日の通勤、上司・同僚・部下との人間関係、良心に反する仕事もあるかもしれません、「仕事のための仕事」のようなつまらない仕事もあるでしょう、出世競争、日々のストレス。

本当に稼ぐ能力があるならば、さっさと退職して会社を作り、大儲けしたほうが良いのではないでしょうか? 本当に稼げるならば世間から注目されます。出世競争も関係ありません。何しろ、自分が社長でトップなのですから。

(2) 「チーフエコノミスト」という感じで肩書が偉い場合、その人は、相場で勝つ能力が高いから肩書が偉いのでしょうか。それとも、「社内営業」が強いから肩書が偉いのでしょうか。あるいは、単に「年功序列」で肩書をもらっているのでしょうか。

(3) アナリストの収入は、会社からもらう給料が大半でしょうか。それとも、相場で稼ぐ利益が大半でしょうか。


これらの質問の回答はアナリストに聞かなければ分かりませんが、いずれにしましても、アナリストの発言を信用しても良い場合は一つだけです。

「アナリストが利益を保証する場合、または、損しないと保証する場合」

どんな実力があるかも分からない、個人的に知り合いというわけでもない、信用して取引した結果が損でも損失を補填してくれない、ただ肩書があるという人の発言を信用して、自分の大事なお金を投入することはできません。

しかし、話を聞いてしまうと、自分の思考に何らかの影響を与えてしまいます。マスコミの影響力は強いのです。だったら、初めから話を聞かない。これが自己防衛の方法です。


ただし・・・です。
世の中には、トレーダーなどとして本当に大儲けして会社を設立し、社長等として活躍している方も複数名います。
そのような人々の話は、傾聴に値します。
私が彼らの発言を聞く場合、一言も逃すまいと集中します。

なぜなら、成功できない人が圧倒的多数のFXの世界において成功した人々の発言ですから。

しかし、その場合も、盲目的に信用してはいけません。最終判断は自分でしなければなりません。なぜなら、彼らは私たちが相場で勝つことを約束してはくれませんから。
 

ちなみに、私は、他人から「これから相場はどうなるか?」「USD/JPYはどう動くか?」と質問をうけることがあります。そのときの回答はいつも同じです。
「分かりません。」 

これが分かれば、大金持ちになるのに1年間も要りません。1か月、いや、1週間で十分かもしれません。
予想することはできても、明日の相場を見通すことは不可能です。 

そして、その予想はしばしば外れます。そのような情報を他人に伝えて迷惑をかけるわけにはいきませんから、「分かりません」という回答しかできません(ブログ等で勝手に予想を書くことはしばしばあります)。 

「外してもいいから、どうしても教えてほしい!」と言われてしまう場合は、確率を伝えます(確率が分かっているとき)。数多くのバックテストをしていますので、過去のデータで見た確率ならば伝えられます。しかし、それも過去データの話であって、将来に発生する確率ではありません。



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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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