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FXスワップ派は有効か?(中)|AUD/JPYの場合

2014/09/06


FXスワップ派は有効か?(上)」において、レバレッジを低くしていれば、リーマンショックの荒波を乗り越えて利益をあげることができた様子を見ました。上
の写真のサルのように、温泉でのんびりくつろいでいても稼げるのが、スワップ派の利点です。

しかし、このトレード方法には問題点があります。
毎月10,000通貨を全部で109回買いました。109万通貨です。

AUD/JPY=50円になっても強制清算されないようにしたい場合、全てのポジションを建てるのに必要な証拠金は4,400万円弱です。

毎月1,000通貨買うことに変更しても、440万円弱が必要です。
そこで、必要な証拠金を減らしつつ、利益率を改善する方法を考えましょう。
 

まず、2005年7月から2014年7月までのAUD/JPY(豪ドル/円)のチャートを見ましょう。
どうすれば、必要な証拠金を減らすことができるでしょうか。



これを見て気付くのは、AUD/JPYが高値にあるときに買わなければ必要な証拠金は少なくて済むし、円高になっても含み損が少ないから有利なのではないだろうか?ということです。

そこで、AUD/JPYが95円以上だったら買わないという条件を追加して、「FXスワップ派は有効か?(上)」と同じようにトレードをした場合にどうなるのかを検証しましょう。括弧の数字は、95円の条件を付けない場合です。 

(1) 投資額と同額の証拠金を準備する場合の利益率: 32.0%(27.8%)

(2) AUD/JPY=50円になっても強制清算されないように証拠金を準備する場合の利益率: 72.4%(60.1%)
   このときに必要な証拠金: 3,300万円弱(4,400万円弱)
   このときのポジションの数: 88万通貨(109万通貨)


高値で買わないと、利益率が改善することが分かります。
また、必要な証拠金が25%くらい減りました。 

この調子で、95円でなくて90円、90円でなくて85円・・・と条件を変えていけば、利益率は高くなります。ポジションの数量が少なくなりますのでスワップポイント益の額そのものは少なくなりますが、 高値で買ったポジションがない分だけ、評価損になるポジションが少なくなるためです。

極端な話、AUD/JPY=55円の時だけ買っておけば、高い利益率となります。

しかし、それはあまりに極端すぎます。AUD/JPY=55円という時代がこれからやってくるかどうかも分かりません。そこで、自分の相場観と資金力と相談しながら、条件を詰めていくことになります。

95円以上で買わないという条件を付けたつけたときの、各ポジションが得たスワップポイントの額と為替差損益を確認しましょう。



グラフを見ると、2007年と2008年に建てたポジションがとても少なくなっています。これは、2007年と2008年にAUD/JPYが95円を超えて推移することが多かったためです。

高値で買っていないだけあって、為替差損益は全てプラスになっています。
 

次に、95円以上で買わないという方法でなく、別の方法で利益率を改善できないかを考えてみます。

○ ある価格帯で既にポジションを持っている場合は、新規にポジションを建てない(小数点未満切り捨て)

例えば、こうです。

ある月に、AUD/JPY=94.38円で買ったとします。小数点未満切り捨てで94円となります。
翌月のレートは94.22円だったとします。このときの小数点未満切り捨てのレートは94円となり、同じ価格帯ですでにポジションを持っています。そこで、新規に買いません。見送りです。

この方法の意図は、以下の通りです。

AUD/JPYのチャートを見ると、2007年~2008年半ばにかけて高値でボックス圏だったとみることができます。
ボックス圏だったということは、この高値圏でポジションをいくつも持つことになります。
それはすなわち、将来に為替レートが円高になるときに含み損が大きくなる可能性があることを示します。

そこで、ある価格帯(1円幅)ですでにポジションを持っている場合は、その価格帯で追加でポジションを持たないようにします。

この方法でポジションを持つ場合の利益率等は以下の通りです。括弧の数字は、重複で買わないという条件を付けない場合です。

(1) 投資額と同額の証拠金を準備する場合の利益率: 40.1%(27.8%)

(2) AUD/JPY=50円になっても強制清算されないように証拠金を準備する場合の利益率: 90.9%(60.1%)
   このときに必要な証拠金: 1,300万円弱(4,400万円弱) 
   こ
のときのポジションの数: 35万通貨(109万通貨) 

ポジションの数量が大幅に少なくなりましたが、利益率は大きく改善しました。 
この条件を付けたつけたときの、スワップポイントの様子と為替差損益を確認しましょう。 



最後に、上で見た2つの条件を同時に実行した場合の損益状況を見ましょう。括弧の数字は、2つの条件を付けない場合です。

(1) 投資額と同額の証拠金を準備する場合の利益率: 46.7%(27.8%)

(2) AUD/JPY=50円になっても強制清算されないように証拠金を準備する場合の利益率: 113.6%(60.1%)
   このときに必要な証拠金: 900万円強(4,400万円弱)
   このときのポジションの数: 28万通貨(109万通貨) 

ポジションの量はさらに少なくなりましたが、利益率はさらに向上しました。

このように考えると、スワップポイントがプラスである限りという条件が付きますが、必要な証拠金の額を減らしつつ、利益率を向上させるスワップ派の取引は可能だということができるでしょう。 

→ 
FXスワップ派は有効か?(上)
→ FXスワップ派は有効か?(下)



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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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