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FXスワップ派は有効か?(下)|NZD/JPYにフォーカスしてみました

2014/09/10


FXスワップ派は有効か?(上)」「FXスワップ派は有効か?(中)」において、スワップ派はいまだ有効だということを確認しました。

しかし、AUD/JPYで偶然有効だっただけかもしれません。
そこで、他の通貨ペアでも確認してみましょう。

今回検証する通貨ペアは以下の通りです。

・ USD/JPY・・・現在のスワップポイントは低いながらも、取引量が多い通貨ペアとして選択しました。
・ NZD/JPY・・・AUD/JPYと並んで、スワップポイントが高い通貨ペアです。

検証方法は、今までと同じです。
毎月ロングを建ててポジションを維持し、2014年7月31日の終値で全て清算したと仮定します。


通貨ペア     : NZD/JPY及びUSD/JPY
検証期間     : NZD/JPY: 2005年11月1日~2014年7月31日
              USD/JPY: 2005年7月1日~2014年7月31日        
ロングを建てる日: 毎月初日の始値
取引数量     : 1回につき10,000通貨
清算日       : 2014年7月31日の終値
スワップポイント : くりっく365の実績値を使用


USD/JPYの結果は、以下の通りです。



やはり・・・と言いますか、スワップポイントが高かった2005年~2007年ごろのポジションは、スワップポイント益が大きくなっています。しかし、アメリカの政策金利が下落してしまった後は、ほとんど利益がありません。

為替差損益を見ますと、状況は一変します。2005年~2007年ごろは高値だったので、現在は含み損。一方、2009年以降のポジションは大きくプラスになっています。

合計を見ますと、スワップポイントの額が十分に大きくないため、為替差損益の影響が大きく出ているという印象です。


では次に、NZD/JPYの結果を確認しましょう。



NZD/JPYは、USD/JPYと大きく異なり、AUD/JPYと似たようなグラフになりました。

現在の為替レートが円安水準にあるという幸運もありますが、スワップポイントが高いので、円高で為替差損が出てしまっても、全体としては利益を確保できる状況に成長しつつあります。

やはり、スワップ派はスワップポイントが高い通貨ペアで取引したほうが利益を得やすいようです。
 

ここで、NZD/JPYについて試算をしてみましょう。

2014年7月初日までにすでに105万もポジションがありますから、もう買わないとします。 

2014年7月31日までに得たスワップポイントは1,100万円弱、105万通貨の平均建値は72円ほどです。
このため、損益がゼロ円となる為替レート(損益分岐レート)は61.7円くらいです。

そして、2014年9月のNZD/JPYのスワップポイントは80円台が多いので、80円としましょう。長期的に見て、平均として80円を毎日もらうことができると仮定します。

5年後、10年後、15年後の7月31日における、スワップポイントの利益と損益分岐点のレートはどうなっているでしょうか?

結果は以下の通りです。

<5年後>
スワップポイント益: 2,600万円以上
損益分岐レート: 47円

<10年後> 
スワップポイント益: 4,160万円以上
損益分岐レート: 32.5円

<15年後> 
スワップポイント益: 5,700万円弱
損益分岐レート: 17.9円

こうしてみると、時間が経過するにつれて円高に対する耐性がついていることが分かります。
円高になっても、損になりにくい体質になるのです。

このままずっとポジションを持ち続ければ・・・スワップポイントがプラスであれば、ですが・・・いつの日か、NZD/JPY=0.00になっても損にならない日がやってきます。 

上の試算例で計算してみますと、21年後に、どんなに円高になっても決して強制清算されずに利益だけを生み続けるという、夢のようなポジションの完成です。


しかし、21年という期間は少々気長すぎるかもしれません。この夢のようなポジションをより早く作るには、以下の2点が重要でしょう。 
(1) 少しでも早くポジションを建てる (より多くのスワップポイントを得るため)
(2) 少しでも円高のレートでポジションを建てる (為替差損の影響を小さくするため)

この二つの条件を同時に満たす時期にトレードすると良いでしょう。
2014年9月現在ですと、(2)の条件を満たしていません。今からでも少しずつポジションを建ててスワップポイントを得ることもできますし、将来の円高をじっと待つのも良いでしょう。


ここで、(1)と(2)の関係を調べましょう。
1年後に10円円高になると予想するなら、今買うと損でしょう。しかし、今後も趨勢的に円安傾向ならば、今買うべきでしょう。今買うべきか、待つべきか。その境目を調べてみます。

NZD/JPYのスワップポイントを80円とするとき、1年間で80円×365日=29,200円です。
すなわち、これからもスワップポイントが一定であると仮定すると、

・ 円高になっても1年後に2円92銭以内に収まると考えるならば、今買うことを検討できるでしょう。
・ 円高になっても10年後に29円20銭の円高に収まると考えるならば、同様に検討できるでしょう。


10年後の予測なんて不可能ですが、上の数字はトレードをするかどうかを判断する目安程度にはなるでしょう。
 

3回にわたって、スワップ派が現在も有効に機能し得ることを見てきました。スワップ派で成功する方法は結局、下の3点だと思います。

・ レバレッジは小さいほうが良い
・ スワップポイントは高いほうが良い
・ ポジションを維持し続ける

ごく普通の結論ですが、これを実践することが難しいことは2008年の様子を見ても分かります。

→ FXスワップ派は有効か?(上)
→ FXスワップ派は有効か?(中)



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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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