TOP > 人気記事 > FX通貨ペア分析:AUD/CAD(オーストラリアドル/カナダドル)その1

FX通貨ペア分析:AUD/CAD(オーストラリアドル/カナダドル)その1

2014/10/06


今回から、超長期のチャートを使った分析やトレード方法について考えるシリーズをお届けします。
このシリーズの目的は以下の通りです。

・ 長期のチャート分析でもトレード機会を探せることの紹介。
・ メジャーでない通貨ペアを広く紹介すること。

第1回の通貨ペアは、AUD/CAD(豪ドル/カナダドル)にしましょう。今回と次回の2回にわたって書きます。
 

日本でFXのトレードをしている方にとって、AUD/CADはなじみがないかもしれません。確かに、USD/JPYやAUD/JPYの方が多く取引されているでしょう。

しかし、AUD/CADの値動きは特徴的です。
今回は、AUD/CADの値動きを概観するとともに、この通貨ペアを取引する方法を探してみましょう。

最初に、AUD/CADの長期チャートをご覧ください。
1994年~2014年まで、およそ20年間の推移です。



チャートを見ると、およそ20年間の最高値は1.11くらい、最安値は0.76くらいです。その差は0.35です。
すなわち、3,500pipsです。USD/JPYの感覚で表現しますと、過去20年の最高値と最安値の差は35円だった、ということです。 

極めて狭い、 と表現してしまって良いでしょう。
比較のために、USD/JPY(米ドル/円)、EUR/JPY(ユーロ/円)、GBP/JPY(ポンド/円)の過去20年ほどの高値と安値の差を見ましょう。

USD/JPY: 70円(7,000銭)くらい
EUR/JPY: 75円(7,500銭)くらい
GBP/JPY: 130円(13,000銭)くらい

GBP/JPYの高低差が突出して高いですが、AUD/CADの3,500pipsという数字が極めて小さい数字であることが分かります。

チャートの中身をもう少し具体的に見ていきましょう。

(1) 1997年~2001年
この4年くらいの下落が、最も大きな値動きとなりました。このころは、アジア貨危機、ロシア通貨危機、ドットコムバブルの崩壊など、大きな問題が立て続けに発生しました。

日本でも、1998年には大銀行や大手証券などが経営破たんし、自殺者数が前年までと比較して急上昇するなど、大きな混乱に見舞われた時期でした。

混乱期にAUD/CADが大きく下落しているので、市場はオーストラリアよりもカナダのほうが安全な通貨だと見なしていることが分かります。しかし、その下落幅は先にみたように、他の通貨ペアに比べれば小さいです。

(2) 2005年~2007年
日本では大幅円安となって好景気に沸いていたころです。そのころのAUD/CADはどちらか一方に偏ることもなく推移しています。

(3) 2008年~
リーマンショックの影響はAUD/CADにもありますが、今までの長期トレンドを変更するような大きなものではありません。むしろ、USD/JPYなどの通貨ペアの動きに比べれば、とても穏やかだったとさえ言えそうです。

(4) 2010~
ギリシャショックなど、世界的に大きなトピックがいくつもあったのですが、比較的安定した推移となっています。
 

AUD/CADの値動きは以上の通りですが、値動きが小さいということのほかにもう一つ、特徴的なことがあります。それは、0.75~1.10くらいの範囲を往復しているということです。

狭い範囲で動いていると言っても、あるときは1.10でその他の多くの期間は0.8を割っていたというような極端な動きではありません。およそ20年間の間、0.75~1.10くらいの範囲を行ったり来たりしているのです。

これはトレードをする上で役に立つ動きかも知れません。
例えば、

・ AUD/CADが安値にあるときに買って、高値になるのを年単位でじっと待てば、大きな利益になるのではないか。そして、利益を最大にしたいと思っても、1.1を超えるような大幅なレートは狙わない。

・ 逆に、AUD/CADが高値にあるときに売って何年も待てば、安値まで下がってくるのではないか。安値を最大限に狙うときは、0.75を下回るような数字は狙わない。

チャートを見る限りですが、以上のことが言えそうです。 

上のようなトレードをしようと思うとき、スワップポイントがどうなのかが気になるところです。上の2つの方法が有効かも知れませんが、スワップポイントがマイナスだとすると、何年もポジションを持ち続けるのは精神的に大変です。

そこで、スワップポイントの推移を考えてみましょう。

スワップポイントはFX各社によって数字が異なります。このため、正確な数字を出すことができません。そこで、スワップポイントに大きな影響を与える政策金利差を概観することにしましょう。



以上の通り、ほとんどの期間でオーストラリアの金利水準のほうが高いことが分かります。すなわち、AUD/CADのスワップポイントはプラスの期間が多かっただろうと予想できます。 

そこで、安値で買って高値で売るという方法のほうが取り組みやすいと言えます。2014年10月現在のAUD/CADは高値圏にありますので、売るとスワップポイントがマイナスになります。そこで、売ってトレードをする場合には、何か別の支援材料がほしいところです。


最後に、AUD/CADでトレードできる会社はどこか?です。

オーストラリアもカナダも先進国なので、AUD/CADは先進国の通貨ペアです。しかし、これを取引できる会社は多くありません。むしろ、わずかと言ったほうが適切かもしれません。

今回は長期のロングとショートについて書きましたが、その他にもAUD/CADに合っていそうなトレード案があります。それは次回ご紹介するとしまして、その方法を採用するにはMT4が最適です。そこで、アルパリジャパンを紹介します。

アルパリジャパン[MT4スタンダード] の特徴(一部)                     

・ 取引単位: 1,000通貨~
・ 取引通貨: 34種類
・ チャートでの1週間の日足の数: 5本(1週間の日足が5本というのは当然のように思われるかもしれませんが、MT4の日足チャートの足は6本であることが普通です。5本の会社は貴重です。)
FX通貨ペア分析シリーズ
 
1. AUD/CAD(その1) 2. AUD/CAD(その2) 3. AUD/NZD 
4. EUR/GBP 5. EUR/USD 6. 長期トレードの特徴
7. GBP/USD  8. AUD/JPY 9. EUR/NOK
 
10. ZAR/JPY 11. GBP/JPY 12. EUR/PLN
13. EUR/JPY 14. AUD/CHF  
     

  本記事の目的は情報提供であり、投資助言または投資勧誘等を行うものではありません。本記事の情報は、その完全性・正確性・有用性について保証しません。 本記事の閲覧者が、本記事の情報を直接または間接に利用したことで被ったいかなる損害についても、本サイト運営者及び本記事執筆者は一切の責任を負いません。

著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

関連記事