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FX通貨ペア分析:AUD/CAD(豪ドル/加ドル)その2

2014/10/09


今回は、AUD/CADの値動きが小さい理由を考えましょう。そして、AUD/CADを狙うトレード案の2つ目をご紹介しましょう。

○ AUD/CADの値動きが小さい理由                          
     
値動きが小さい理由を断定的に書くことは困難ですが、ありうる理由としては「政治・経済の状態が似ている」だと考えられます。

例えば、米ドルと日本円を見ると、1970年代の300円台から2010年代の75円まで大きく変動しました。物価上昇率の違いなど、経済に関する差が大きかったことが原因の一つでしょう。両国に差があまりないならば、為替レートは長期間にわたって安定すると予想できます。

では、似ているという内容を具体的に見ていきましょう。オーストラリア、カナダともに・・・
(1) 先進国である
(2) 財政状態の問題が小さい
(3) 資源輸出国である
(4) 大消費地が近くにある

(1)はその通りなので飛ばして、(2)以降を順に見ましょう。

(2) 財政状態の問題が小さい
日本は財政赤字がGDPの何%だとか、財政が維持できるかどうかがしばしば問題になりますが、オーストラリアとカナダは、現状でその懸念は小さいです。両国とも、主な格付会社から最上位の格付を得ています。

(3) 資源輸出国である
両国とも資源が豊富です。今後も世界の人口は増え続けることが見込まれます。人口が増えれば、資源の需要が大きくなります。それはすなわち、長期的に見て資源価格が上昇することを意味します。資源価格が上昇すれば、それを供給する両国は潤うことになるでしょう。

(4) 大消費地が近くにある
下の地図を見てください。両国ともに、大消費地が近くにあります。貿易に有利です。
(地図の引用元:Craft MAP


なお、現代の世界的問題の一つである地球温暖化ですが、カナダにとっては大きくプラスに作用する可能性がありますので、それを簡単に確認しましょう。

・ 雪と氷に覆われて使用できなかった土地が使用できるようになる。
・ 北極に近い地域での資源開発が容易になる。
・ 北極海航路が使えるようになる。

北極海航路について少し書きましょう。以前は、北極周辺は氷が一面に張っていたため、船舶の通行に不向きでした。しかし、氷が溶けることにより、欧州との間に航路ができることになります。カナダと欧州の間の貿易がさらに活発になることが予想されます。

下の地図は、北極を中心にした地球の地図です。上にカナダ、左下にヨーロッパがあります。北極の氷が減ることにより、行き来がしやすくなります。

日本にとっても、欧州との往来でマラッカ海峡やスエズ運河周辺といった不安定地域を通行する必要がなくなる上に、日欧間の距離も短くなるので利点が大きいです(地球温暖化の欠点と比較すれば、この利点は小さいのかもしれませんが)。



○ AUD/CADを狙うトレード案(その2)                         

前回のチャートをもう一度眺めてみましょう。



前回のトレード案は、安値で買って長期で上昇を持つか、高値で売って長期で下落を待つかでした。
今回は、もっと取引頻度の高い取引です。

過去20年くらいで・・・
・ 3,500pipsくらいしか動かない。
・ 3,500pipsの間で大きく上下動する。

これにピッタリの取引と言えば、トラップ系の取引を挙げることができるでしょう。トラップ系の取引の定義は難しいですが、例えば、M2Jのトラリピなどが該当します。

さて、トラップ系の取引で、どのように指値を設定すれば良いでしょうか。ここでは案を書いてみます。

(1) 売買の方向: 買い
(2) 指値を出す範囲: AUD/CAD=0.75~1.00
(3) 指値と指値の幅: 20pips
(4) 利益の幅: 25pips

この意図を説明しましょう。

(1) 売買の方向
AUD/CADのスワップポイントはプラスの場合が多そうですから、買いで攻めます。プラスのスワップポイントをもらいます。

(2) 指値を出す範囲
過去20年の値動きが小さいので、その値動き全体に指値を出しています。ただし、高値を買うと含み損が嫌です。そこで、1.1あたりでは指値を出しません。

(3) 指値と指値の幅
これは、自分の資金と相談です。ふんだんに資金があるならば、もっと狭くして指値の本数を増やすことができるでしょう。

(4) 利益の幅
これはトレードする人の感性や、バックテストの結果を頼りにしましょう。上に書いた25pipsは例です。
 

さて、今回ご紹介した取引をする場合、MT4を使うと便利です。全ての指値を手入力で発注しても良いのですが、あまりに煩雑すぎます。そこで、MT4でAUD/CADを取引できる会社を探すことになります。前回の例でもご紹介しましたが、会社の例としてアルパリジャパンがあります。
なお、MT4で自動取引するためには、EAを作らなければなりません。トラップ系EAのトレード方法は無数にありますので、作り方はこれだ!と特定することはできません。ウェブサイトを検索するなどして探してみてください。


FX通貨ペア分析シリーズ
 
1. AUD/CAD(その1) 2. AUD/CAD(その2) 3. AUD/NZD 
4. EUR/GBP 5. EUR/USD 6. 長期トレードの特徴
7. GBP/USD  8. AUD/JPY 9. EUR/NOK
 
10. ZAR/JPY 11. GBP/JPY 12. EUR/PLN
13. EUR/JPY 14. AUD/CHF  
     

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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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