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豪ドル/円分析…AUD/JPYスプレッド0.7銭DMMFX

2014/11/06


今まで円を含まない通貨ペアを書いてきましたが、今回はAUD/JPY(豪ドル/円)にしましょう。

最初に、日本とオーストラリアの貿易関係を確認しましょう。

オーストラリアから日本への輸出は石炭・天然ガス・鉄鉱石で大半を占めており、 オーストラリアにおける第一次産業の比率の高さがそのまま表現されています。一方、日本からオーストラリアへの輸出は、自動車が50%程度を占めます。以下、一般機械などが続きます。

日本の輸出の50%を占める自動車について、オーストラリアの状況を概観しましょう。オーストラリアの自動車メーカーと言えばホールデンです。この会社は、オーストラリアでの自動車生産から撤退する模様です。日米のメーカーも撤退しますので、オーストラリアで自動車を生産するメーカーはなくなるということになります。

その理由は、物価や人件費の高さです。東京の物価は世界的に高いというイメージがありますが、オーストラリアの物価の高さも負けていません。 外国で生産してオーストラリアに輸出するほうが割が良いというわけです。
 

では、AUD/JPYの長期チャートをご覧ください。



とても魅力的な形をしていると思いませんか?安値は55円くらい、高値は110円に満たない範囲で、行ったり来たりしています。ということは、今後もこの形で動くのでは?と予想することができます。

最初に、安値を確認しましょう。
過去20年で、AUD/JPY=60円を割って50円台になったのは3回あります。1995年、2000年、2009年です。1995年の急激な円高は阪神淡路大震災の影響でしょう。2000年の円高は為替レート推移のトレンドが生み出したものでしょう。そして、2009年はリーマンショック後の影響です。

2007年からリーマンショックにかけての値動きが極めてダイナミックです。過去最高値水準から、過去最安値に一気に動いています。2007年ごろの日本ではスワップ派が流行していましたから、このときの値動きで損失を計上した人が大勢いたことが予想できます。
(スワップ派・・・スワップポイントを得ることを目的に長期的にポジションを持ち続けるトレード方法。または、それを好む人々。) 

リーマンショックのときの値動きで注目すべき点は、55円くらいでピタリと下落が止まったことです。1995年と2000年の安値あたりで止まり、反転急上昇しています。

過去最高値から一気に急落させるような膨大なエネルギーを持っていたリーマンショックでさえ、55円あたりのラインを大幅に超える円高を形成できませんでした。よって、このラインはAUD/JPYのトレードをするうえで極めて重要なレートだと考えられます。


次に、高値を確認しましょう。 
こちらも、過去20年間において3回高値を形成しています。 1997年、2007年~2008年、2013年です。2014年の現在は、2013年以降の高値圏にあると言えるでしょう。

その他、AUD/JPYの値動きの特徴を挙げるとすれば、10円(1,000銭)程度ならば簡単に動いてしまうということが言えるでしょう。上のチャートを見ても分かりますが、具体的に数字を出しましょう。1年間の高値と安値の差を示します。

2006年 12円
2007年 22円
2008年 49円
2009年 30円
2010年 16円
2011年 18円
2012年 15円
2013年 19円

2008年と2009年の数字は異常値だという感じがしますが、それを除いても、平均して1年間で10円台後半~20円弱は動く通貨ペアだと考えることができます。

このため、先に出てきたスワップ派で稼ごうとする場合、長期的にポジションを維持するならば、AUD/JPY=55円になってもポジションを維持できる証拠金を準備することが望ましいと考えることも可能でしょう。この考え方が正しいと仮定する場合、この記事を投稿した時点でのレートでスワップ派の取引をすると、必要な証拠金の額が多くなることが分かります。

(1) AUD/JPY=99円で1万通貨を買う場合に必要な証拠金:
   99円×10,000通貨×4%=39,600円
(2) AUD/JPY=55円になってもポジションを維持するために必要な証拠金:
   (99-55)×10,000通貨=440,000

(1)と(2)の合計: 39,600+440,000=479,600円

AUD/JPY=99円のときにスワップ派で稼ごうと考えると、過去の値動きから算出される必要な証拠金は48万円弱です。10,000通貨を買うために必要な証拠金としては少々大きい金額かな、という印象です。それでも、レバレッジに換算すると2倍くらいですから、スワップ派としてはちょうど良い感じかもしれません。

この必要な証拠金の額は、円高のときに買えば少なくなります。このため、より少ない資金でスワップ派で稼ごうとする場合は、円高になるのを待つほうが良いという結果になります。

ただし、この結果には一つ問題点があります。それは、「再び70円、60円を割るような円高が再来するだろうか?」ということです。過去の値動きから考えればありうるということになりますが、実際に実現するかどうかは誰にも分かりません。これが欠点となります。

ちなみに、毎月1万通貨を買って持ち続ける場合のスワップポイントの利益については、「FXスワップ派は有効か?|スワップはもう時代遅れなの?」の記事をご覧ください。スワップポイントでも稼ぐことができたということを示しています。
 

では最後に、AUD/JPYを有利に取引できる会社の紹介です。スワップポイントが最も狭い部類にある会社として、DMMFX(DMM.com証券)とFXネオ(GMOクリック証券)を紹介しましょう。スプレッドは0.7銭です。USD/JPYのスプレッドか?と思わせるくらいに狭いスプレッドを提供しています。
   
FX通貨ペア分析シリーズ
 
1. AUD/CAD(その1) 2. AUD/CAD(その2) 3. AUD/NZD 
4. EUR/GBP 5. EUR/USD 6. 長期トレードの特徴
7. GBP/USD  8. AUD/JPY 9. EUR/NOK
 
10. ZAR/JPY 11. GBP/JPY 12. EUR/PLN
13. EUR/JPY 14. AUD/CHF  
     


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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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