TOP > 人気記事 > ZAR/JPY(南アフリカランド/円)分析…南アならくりっく365?

ZAR/JPY(南アフリカランド/円)分析…南アならくりっく365?

2014/11/20


今回はZAR/JPY(南アフリカランド/円)を概観します。

南アフリカ共和国(以下「南ア」といいます。)は、下の地図にあるようにアフリカ大陸の南端にあります。南アはサブサハラ地域(北アフリカを除くアフリカ)の国の中で強大な国力を有しています。この地域のGDPの30%程度が南アによって占められています。金・プラチナ・鉄鉱石などの資源が豊富で、農工業も盛んです(地図はCraft MAPより引用)。



しかし一方で、失業率は恒常的に20%を上回り、殺人及び殺人未遂事件が合計で1日100件弱も発生しているという状態で、解決すべき問題が山積みです(解決すべき問題がない国は存在しないでしょうが)。旅行先として選ぶには少々躊躇してしまいそうです。
 

ZAR/JPYは恒常的にスワップポイントが高いです。というのは、南アの政策金利はとても高い水準であるのに対し、日本の政策金利は底に張り付いているかのようだからです。2014年11月現在の南アの政策金利5%台は大きな数字ですが、これでも過去最低水準という状況です。このため、FXでトレードされる方の中には、ZAR/JPYを買って持ち続け、スワップポイントで稼いでいるという方も大勢いらっしゃることでしょう。

では、そのようなZAR/JPYの今までの値動きはどのようだったのでしょうか。ZAR/JPYの超長期チャートをご覧ください。



極めて特徴的な形をしていると言って良いでしょう。一言で言えば、右肩下がりです。2002年~2006年あたりで上昇していますが、長期チャートのトレンドを変えるには至っていません。1995年前後のレートは25円台を挟むあたりでした。今では考えられないような円安水準です。では、このチャートに補助線を引いてみましょう。



赤の直線が補助線です。この赤のラインを超えられない限り、ずっとZAR/JPYは円高になり続けるということになります。そうはいっても、ZAR/JPY=0.00になることはないのでどこかで止まるでしょうが、 それがいつになるのか分かりません。

なぜここまで円高が続くのか考えてみます。 為替レート変動要因は様々です。短期的には要人の発言や経済指標の発表など、長期的には経済の発展度合いや政治の安定性などがあります。今回は消費者物価指数(CPI)を元に円高の理由を考えます。

1995年当時、ZAR/JPY=25円だったときに25円の商品があったとします。輸送費などを考慮しなければ、この商品の南アでの価格は1ランドです。 

南アの物価が上昇して、10年後に物価が2倍になったとします。このとき、この商品の価格は2ランドになります。一方、日本は基本的に物価が上昇しませんでしたから、25円のままだったとします。このとき、同じ商品について、日本では25円、南アでは2ランドです。「25円=2ランド」 ですので、ZAR/JPY=12.5円となります。

このように、CPIの違いが為替レートに変動をもたらします。

では、実際のCPIを調べましょう。2013年までの20年間で、南アの平均CPI上昇率は5.8%です。日本はわずかにマイナスなので、計算しやすくするためゼロとします。

すると、1995年に25円だったZAR/JPYの2013年における理論値は8.10となりました。1995年を基準にしてCPIで判定する限り、2014年11月現在のZAR/JPY(10円台)は円安水準だということになります。

この計算結果は、ZAR/JPYを買って持ち続けている方にとっては面白くない結果でしょう。しかし、CPIが高いからこそ南アの政策金利も高いです。長期的な円高を抑えるためにはCPIは低いほうが良い、しかし高いスワップポイントがほしい。この相反する希望を同時に叶えるのは、なかなか大変かもしれません。
 

話を少し変えまして、今後の値動きについて考えましょう。2008年以降のチャートを拡大したものをご覧ください。



この通貨ペア分析シリーズでおなじみになりつつある三角保ち合い(さんかくもちあい、ペナント)が形成されています。今後円安になるか円高になるかといったところです。上のチャートでは補助線を上に抜けているように見えますが、果たして今後どうなるでしょうか。

上に抜ける場合は、先に見た20年の下落トレンドの補助線を超えて上昇することを意味します。大きなエネルギーが必要であることが予想されます。一方、CPIで見る限り現在は円安です。円高方向に振れる可能性もあるでしょう。

トレードする立場から見れば、どちらに賭けるのも良いでしょうが、実際の為替レートの動きに歩調を合わせてトレードすることが基本となるでしょう。
 

では最後に、ZAR/JPYをトレードできる会社の紹介です。ZAR/JPYは高金利通貨ペアであるためか、取引可能な会社が多いです。そして、スプレッドは1銭台を提示するところがいくつもありましたが、2014年10月の平均スプレッドが0.92銭というところが1つありました。

「くりっく365」です。

くりっく365は公的な取引所であり、特定の会社名ではありません。この取引所で取引できる会社の数は16であり、どの会社でも同じレートで取引できます。全てを紹介することはできませんので、手数料無料の会社をひとつ紹介しましょう。GMOクリック証券です。GMOクリック証券の特長につきましては、下のバナーをクリックしてご覧ください。
 

FX通貨ペア分析シリーズ
 
1. AUD/CAD(その1) 2. AUD/CAD(その2) 3. AUD/NZD 
4. EUR/GBP 5. EUR/USD 6. 長期トレードの特徴
7. GBP/USD  8. AUD/JPY 9. EUR/NOK
 
10. ZAR/JPY 11. GBP/JPY 12. EUR/PLN
13. EUR/JPY 14. AUD/CHF  
     

  本記事の目的は情報提供であり、投資助言または投資勧誘等を行うものではありません。本記事の情報は、その完全性・正確性・有用性について保証しません。 本記事の閲覧者が、本記事の情報を直接または間接に利用したことで被ったいかなる損害についても、本サイト運営者及び本記事執筆者は一切の責任を負いません。

著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

関連記事