TOP > 人気記事 > 「アイネット証券」ループイフダン vs 「M2J」トラリピ(通貨ペア数など取引条件で比較)

「アイネット証券」ループイフダン vs 「M2J」トラリピ(通貨ペア数など取引条件で比較)

2015/01/13


アイネット証券のループイフダンと、マネースクウェア・ジャパン(M2J)のトラリピを比較するシリーズの2回目です。

前回の比較結果だけを見れば、ループイフダンの圧勝と言うこともできるでしょう。スプレッドの狭さ、手数料の有無の違いが大きいためです。では、もっと詳しく確認しましょう。下の表をご覧ください。2015年1月時点のデータです。



ざっと眺めてみて、いかがでしょうか。ループイフダンとトラリピの間で異なる項目について、順に確認しましょう。


(1) 取引可能通貨ペア数

ループイフダンは4種類です。USD/JPY(米ドル/円)、EUR/JPY(ユーロ/円)、GBP/JPY(ポンド/円)、AUD/JPY(豪ドル/円)です。

一方のマネースクエアジャパン(M2J)のトラリピは12種類です。ループイフダンの4種類に加えて8種類あります。ということは、ループイフダンでサービスを提供していない通貨ペアで取引したいならば、トラリピを選択することになります。この点ではトラリピの勝ちです。もちろん、手入力で取引するという選択肢もあるのですが、これは比較の対象外とします。


(2)  注文の方法(指値か成行か)

ユーザーが最初に設定を選択して実行するという点では、両社ともに同じです。どちらの方法も、ひとたび取引を稼働すれば、あとは何もしなくても勝手に取引してくれます。この(2)で注目する注文の方法とは、システムが実際に発注する方法です。ループイフダンは成行、トラリピは指値です。

私たちユーザーから見れば、この差はどう違うのでしょうか。ホームページを見ますと、両社ともスリッページがありうると書いてあります。また、両社の過去のスリッページ状況を確認することはできません。

このため、成行か指値かを意識してサービスを選択する必要はないと考えます。


(3)  注文の種類

ループイフダンは26種類です。ループイフダンはシストレのストラテジーの一つとしてサービスを提供していますので、あらかじめ選択肢が決まっているのです。一方、トラリピについては、その種類は極めて多いです。利益幅や指値と指値の間の幅を自由に設定できるからです。 

では、マネースクエアジャパン(M2J)のトラリピの勝ち・・・ちょっと待ってください。少し考えてみましょう。利益の幅や注文と注文の間の幅は、どれくらいが最も有利でしょうか。

相場が大きく荒れるとき: 利益の幅が大きいほうが有利です。
相場の動きがないとき: 利益の幅が小さいほうが有利です。

注文と注文の幅: 預入証拠金の額によって大きく制限されます。どれくらいの幅が最も稼げるか?よりも、「自己資金はいくらあるからこれくらいの注文が可能だ」という感じで設定本数が決まることが少なくないと予想します。

以上の通り考えると、自由に設定できるほうが有利だと即断できないでしょう。というのは、相場状況を適切に判断して注文を変えるというのは、現実的ではないからです。「相場状況を適切に判断」できるならば、通常の裁量取引で勝つことができるでしょう。それができないから、多くの人が苦労します。

むしろ、あまりに自由すぎていったいどうしたら良いか分からないという状態も想定可能です。注文の設定で迷わずに済む・・・これを重視するユーザーならば、ループイフダンの26種類は十分な選択肢の数であると言えるでしょう。



(4) 必要な注文入力回数

例えば、15銭ごとに注文し、その注文本数が100本になるように設定したいと考えたとします。

ループイフダン: 1回の注文入力でOK
トラリピ: 4回の注文入力が必要

というのは、トラリピで一度に設定できる最大本数は25だからです。100本の注文を設定したければ、4回繰り返す必要があります。注文の回数は少ないほうが良いです。精神的な面でも、発注ミスを防ぐという面でも。


(5) 指値注文と逆指値注文

これは、買い注文するときに現在値よりも低いレートでは指値注文を、現在値よりも高いレートでは逆指値注文をしなければならないということです。トラリピはこの方法です。一方、ループイフダンは、指値と逆指値を意識する必要はありません。1回の注文で、システムが対応してくれます。

多くの会社で、注文入力の際に指値と逆指値を区別しています。よって、トラリピの設定が不便なのではありません。ループイフダンが優れているということです。


(6) 損切り

損切り設定は重要な役割を果たします。取引設定と逆方向に為替レートがどんどん進むときに、強制清算されるまで損失を出し続けるのではなく、途中で取引を終了して資産を保全するという役割があるからです。

マネースクエアジャパン(M2J)のトラリピでは、損切りの設定が可能です。ループイフダンでは別の方法が用意されています。「マイセーフティ」機能です。これはあらかじめ指定した損失額よりも大きな損失を計上するときに、ポジションを清算してしまうという機能です。この機能により、際限なく損失が膨らむことを防ぎます。


(7) その他の機能

ループイフダンには「重複設定」、トラリピには「ダブルリピートイフダン」「決済トレール」設定があります。

重複設定: 
通常のループイフダンは、同じ価格帯でポジションを持っていれば新たにポジションを持つ発注をしません。重複設定は既に持っているポジションの価格帯に関わらず発注する方法です。

ダブルリピートイフダン:
あるレートで買って、そのポジションを清算して利益を確定できたら、即座に売り注文を出し、今度は下がったら利益確定をして、再び買って・・・という方法です。

決済トレール:
直線的に上昇あるいは下落するときに、通常の決済ポイントで利益確定しないで利益を大きく狙う方法です。トレール機能を使います。


これは両社独自の方法ですので、どちらが優れているというものではありません。
 

さて、2回にわたって両社の比較をしましたが、いかがでしたでしょうか。一見すると同じサービスを提供している両社ですが、よく見ると内容はずいぶん異なります。皆様にとってよりふさわしい会社で取引していただければ良いかと思います。

次回は、2013年のデータを使って、利益をどれだけ得ることができたかを試算します。

→ 1回目比較記事「「アイネット証券」ループイフダンVS「M2J」トラリピ(スプレッドや手数料などで比較)
→ 3回目比較記事「「アイネット証券」ループイフダンでどれだけ稼げたか?(「M2J」トラリピと比較!)
 
  本記事の目的は情報提供であり、投資助言または投資勧誘等を行うものではありません。本記事の情報は、その完全性・正確性・有用性について保証しません。 本記事の閲覧者が、本記事の情報を直接または間接に利用したことで被ったいかなる損害についても、本サイト運営者及び本記事執筆者は一切の責任を負いません。

著者情報

為替達之介
トレードで勝つのは難しい・・・勝つときもあれば負けるときも。しかし、情熱は人一倍で知識もあり、MT4もそこそこ使えるという個人投資家。口座比較やスワップ比較など、比較ネタが得意。

関連記事