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アメリカの政策金利上昇後:米ドル円(USD/JPY)の円高目途をチャートで占う

2015/04/06


Trader's Spotで連載された記事の中で、米ドル/円(USD/JPY)の記事が圧倒的な支持を受けています。そこで今回は、現在のUSD/JPYのチャートを概観しながら、米国政策金利上昇後のUSD/JPYの値動きを占いましょう。


最初に、USD/JPYの値動きを月足で確認しましょう。



2015年4月現在のUSD/JPYは120円前後でウロウロしていますが、この120円というのは大きな節目であることが分かります。USD/JPY=120円あたりで横線を引いてみましょう。



120円を簡単に突き破って為替レートが上または下に動いた実績は、ほぼないと言って良いかと思います。例を二つ挙げましょう。


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例1: 2002年~2003年

USD/JPY=130円台から急落したかと思いきや、120円前後で動きがピタリと止まりました。そして1年もの間、120円前後で動いた後でようやく円高方向に離れていきました。そして、100円近くまで円高になっています。

例2: 2005年~2007年

2005年にUSD/JPY=100円台から勢いよく円安になりましたが、120円のところで急停止。上に突き抜けることなく、力尽きて円高になりました。

再び円安トライ!とばかりに2007年に円安になっています。120円を超えてきたかと思いきや、124円あたりで力尽きて円高になっています。サブプライムローン問題やリーマンショックが重なり、底なし沼の円高が始まることになりました。

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そして、現在です。USD/JPY=120円あたりで何か月もさまよっています。この120円という数字は偶然ではなく、昔から重要な節目として機能してきたのだと分かります。

円高水準から円安になった後に120円となった場合、その後の為替レートはどのように動いたでしょうか。再び上のチャートで確認しましょう。

1. 1997年~1998年: 円安方向に突き抜けました。
2. 2001年~2002年: 円安方向に突き抜けました。
3. 2005年~2007年: 120円の壁に跳ね返されました。
4. 2015年: ???

過去の実績からは、今年はさらに円安になるのか、あるいは円高になるのかを予想できません。しかし、以下のことは言えそうです。

「USD/JPY=120円の壁辺りで何か月も為替レートがウロウロと動く場合、その後に円高になるとしても円安になるとしても、その動きは10円以上になる。」

これはとても重要でしょう。月足チャートで見ると、120円辺りから離れて動く場合の距離は10円くらいに見えますが、各月の高値や安値まで考慮した最大瞬間風速で考えますと、10円~20円くらいの値動きを覚悟する必要があります。

ということは、現在は120円くらいですから・・・

これから円安に動くとき: USD/JPY=130円~140円になりうる?
これから円高に動くとき: USD/JPY=100円~110円になりうる?

どちらにしても、大きな動きです。


さらに、米国の政策金利上昇とUSD/JPYの関係を考えますと、以下の可能性のほうが少し高いか?と警戒しなければならないでしょう。

「米国の政策金利が上昇を始めてから、USD/JPYは10円~20円くらい円高になる」

米国の政策金利とUSD/JPYの関係につきましては、記事「アメリカの政策金利が上がると、ドル円(USD/JPY)はどうなる?」をご覧ください。そして、円高になる場合について日足チャートで確認してみましょう。2014年6月~2015年3月のチャートです。



日足で見ると、USD/JPY=120円あたりで方向感なく動いていることが良く分かります。では、この水準から円高に動くとしましょう。どこまで動くでしょうか。相場の壁あたりまで動くと仮定して、円高目途を試算しましょう。

相場の壁(目標値)を補助線で追加したチャートをご覧ください。



偶然なのかどうか分かりませんが、120円から10円だけ円高になった水準、すなわち110円くらいの場所に目標値を確認できます。そして、20円弱円高になった水準、すなわち102円くらいの場所にも目標値があります。

そしてその間、106円くらいの場所にも相場の目標値を設定することができます。

USD/JPYが円高に転換するときの目途は、100円~110円くらいとみることが可能です。では、いつUSD/JPYを売ってトレードしましょうか。


選択肢1: 今売る

かなり強気な方法ですが、これはアリかもしれません。

利食いレート: 110円くらい
損切りレート: 124円くらい

このように決済レートを設定すれば、「想定利益>想定損失」となります。しかし、まだ米国の金利は上昇過程に入っていませんし、今売る必然性はあまりないように思います。


選択肢2: 米国の金利上昇が決定してから売る

これもいい感じだと思います。利食いレートと損切りレートは、選択肢1と同じです。利食いレートを強気に設定して、100円というのも面白いかもしれません。


選択肢3: 米国の金利上昇後、円高になるのを確認してから売る

これが最もトレードしやすい方法かと思います。円高に動いたことを確認してから売ります。この場合、円高に動く初期の部分で利益を確保できないということになります。しかし、格言にもありますとおり、「頭と尻尾はくれてやれ」です。

米国の政策金利は、早ければ今年前半のうちに引き上げられる可能性があります。その後のUSD/JPYがどのように動くのか、楽しみにして待ちましょう。

 

どのFX口座を使うか


後は、どの口座でトレードするかです。USD/JPYを売るということは、スワップポイントで損失を計上するということです。半年程度売りポジションを維持することを考えると、できる限りスワップポイント損を少なく抑えたいです。

すると、買いのスワップポイントが高い口座を選ぶのではなく、売りの小さいスワップポイントが小さい口座を選ぶことになります。

米国の政策金利上昇後のことですし、将来の何か月間もの間のスワップポイントですから、今からどのFX口座が有利かを判断するのは簡単ではありません。そこで、この基準を用いましょう。

「買いと売りでスワップポイントの値が同じ(一本値である)」 

たとえば、スワップポイントが買いは10円、売りは-10円だったら、一本値であると言います。ほとんどのFX口座は、この値に差があります。買い10円、売り-15円といった具合です。この差が業者の利益になります。業者の利益とはすなわち、私たちの取引コストとなります。

一本値ということは取引コストがないことを意味しますので、売りのスワップポイントで損する額も小さく押さえられると期待できます。

スワップポイントが一本値の会社は数えるほどしかありません。その中の一つとして、DMMFXをご紹介しましょう。DMMFXのUSD/JPYスプレッドは0.3銭と業界最小水準ですので、スプレッドの面でもコストを気にしないで取引可能です。

→ 
米国の政策金利が上がっても、米ドル/円が円高にならない場合
 
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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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