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米国の政策金利が上がっても、米ドル/円(USD/JPY)が円高にならない場合

2015/04/08

 
米国の政策金利が上昇すると米ドル/円は円高になる可能性があります、とTrader's Spotの連載で何回か書いてきました。これは過去の値動きをそのまま将来に当てはめて書いただけです。過去3回の値動きがそうならば今回もそうだろうという考察です。

今回は、そうならない場合の状況を想定してみましょう。

 

想定することの重要性


ゆったり為替は、米国の政策金利が上昇すると、USD/JPYは円高になる確率のほうが円安になる確率よりも高いと考えています。そこで、どこまで円高になり得るのかなどについて何回か考察して記事化してきました。

しかし、これはあくまで確率だけの話です。将来を確約するものではありません。そこで、予想が外れる場合も考えておかねばなりません。

円高になると思って全力でUSD/JPYを売ってみたものの、現実は円安になってしまって大慌て!ということになってはいけません。常に円高・円安の両方向に注意を払う必要があります。

円高で想定される状況は既にご紹介してきましたので、今回は円高にならない場合を考えましょう。参考までに、下にUSD/JPYの長期チャートを添付します。


 

円高にならない場合の状況を考える

 

ボックス相場がこれからもずっと継続


どの範囲をもってボックス相場というかが問題ですが、USD/JPY=80円~140円をボックス相場と言ってしまえば、これからもボックス相場である確率は十分あるでしょう。上のチャートを見ると、そのように見えます。

しかしそれでは、範囲が広すぎます。そこで、直近数か月の値動きをボックス相場ととらえてみましょう。今後もUSD/JPY=120円あたりでずっと推移し続けると考えるのはとても難しいです。将来的には、120円周辺よりも大きく円高または円安に動くと考える方が自然です。

このため、ボックス相場がこれからもずっと継続という選択肢は可能性が低いと考えます。

 

円安になる場合


米国の政策金利が上昇すると、円安になる可能性は十分にあります。なぜなら、米国と日本の景況感は米国のほうが良く、金利差は大きくなります。すなわち、円よりも米ドルのほうが魅力的です。USD/JPYを買って持っておけば、スワップポイントを毎日得られます。

米ドルのほうが魅力的ならば、米ドルを買いたいという人が多くなり、円安になるというわけです。 

ゆったり為替の予想としても、円高後に円安が来ると考えています。値動きの予想については、「アメリカの政策金利が上がると、ドル円(USD/JPY)はどうなる?」の記事をご覧ください。米国の政策金利が引き上げられると円高になるものの、その後大きく円安になると考えています。

問題は、円安前の円高があるかないかです。円高にならずにいきなり円安になる状況や理由を考えましょう。


(1) 日銀の政策

米国の政策金利が上昇すれば、過去においてはUSD/JPYは円高になったという程度の情報は、日銀は当然持っているでしょう。そして、円高は日銀にとって都合の悪い話でしょう。

というのは、円高は日銀の政策目標達成に反する状態だからです。

日銀は、消費者物価指数の前年比上昇率が2%になるように政策を調整しています。2015年4月時点で得られる情報を見ますと、消費税増税の影響を除いた物価上昇率の推移は日銀の期待通りに進んでいないようです。

この状況で円高になりますと、目標がさらに遠くなってしまうかもしれません。円安は物価を上げる方向に作用しますが、円高は物価上昇を抑える働きをするためです。そこで、日銀が次の一手を打ってくるかもしれません。

次の一手とはどんな手か?これは分かりません。また、これは憶測です。次の一手はないかもしれません。

日銀が、バズーカと言われた政策と同様、市場に驚きをもって迎えられるような政策を打ち出す時には、USD/JPYは円高になることなく円安に進むかもしれません。この部分は憶測が大半を占めますが、こういったことが実現する場合のことをシミュ―レーションしてトレードすることが必要でしょう。


(2) 世界経済の回復が予想よりも速い場合

ユーロの量的緩和が予想以上の成果を上げてユーロ圏の経済が回復したり、中国経済に対する懸念が比較的早く後退したり、日本経済が比較的早く回復して消費者物価指数が上昇傾向を示したり・・・。

世界経済の発展にとってマイナス要因とされている諸事情が大きく改善されるようですと、円高になる可能性が低くなると思います。

世界的なリスクが低減するということを意味しますので、金利がゼロ近辺にある円を持っておくよりも、金利が上昇すると見込める米ドルを持っておく方が有利だからです。


(3) 特に何もないけれど、円高にならないで円安になる

この可能性もあります。米国が金利を引き上げ、日銀は何もしないけれども、過去3回のときとは異なって円高にならないで円安になる。この可能性もあるでしょう。

将来のことですので、確定的に「こうなる」と書くことができません。このため、どうしても可能性について書いていくことになります。どの可能性が実現しても対応できるように準備しましょう。

 

米国の政策金利上昇後のスワップポイントを狙うならば、少しでもスワップポイントが高い口座で取引することが有利でしょう。

しかしこの記事では、政策金利上昇後に一時的な円高が実現するのか、それとも円安になるのか?という両方を注目しています。この場合、ゆったり為替ならば、円高になって円を買うときのスワップ損を減らすために、マイナススワップが小さい口座を選びたいです。

というのは・・・

USD/JPYを買うとき:
仮に円高になってしまっても、我慢して持っておけばスワップポイントで稼げます。

USD/JPYを売るとき:
仮に円安になってしまったら、スワップポイント損と評価損のダブルパンチです。

というわけで、円高対応のために、スワップポイントが一本値の会社としてDMMFXをご紹介します。スワップポイントが一本値というのは、分かりやすいという意味でも重宝します。
 
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著者情報

ゆったり為替
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない「ゆったりトレード」です。 FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。ゆったり為替が日々更新しているブログは、こちら【FXゆったりトレード派】http://yuttari-fx.com/

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